APPI JAZZY SPORT UNITE 2014
行ってきた。クラブ素人が行ってきた。
安比といえばスキーである。辺り一面雪深い。
なぜかホテルで焼酎お湯割りを一杯ひっかけたのち、会場に行く。ほう、こんな場所なのか。
写真では見づらいが、すぐ外はゲレンデである。文字通り滑り込んでくることが出来る。なるほど、JAZZ SPORTというだけあって、スポーツと音楽を融合させるのだな。納得した。
会場の後方は、座って飲み食いが出来るようになっている。老人に優しい設計。奥に見えるHennessyとはイベントスポンサーのウイスキーの名前。どうやら音楽とのタイアップが多いらしい。
ジンジャーエールで割ったヘネシージンジャーは美味であった。しかし、イベント会場で飲食物が高いのはご承知置き。貧乏人に厳しい設定。ただ、音楽にまみれて飲む酒は格別だ。値段なりの価値がある。
Mountain Mocha Kilimanjaro 最高!最高!
Mountain Mocha Kilimanjaro - マウンテン・モカ・キリマンジャロ
JAZZだ。トランペット、サックス、ベース、ドラム・・・もう、これでもかっていうぐらいJAZZだ。生意気ながら、「こんな多くの若者達が集まって、こんなにも楽しくJAZZを聞いているなんて。世の中まだまだ捨てたもんじゃ・・・」なんて感慨にふけてしまった。スキー板でぶん殴られても可笑しくない。むしろ殴れ。
- 手を突き上げる
- 「ふー」「いえー」と発声する
- 体をくねらせる
クラブ素人なおかつライブ素人には、いきなりはちょっと難しい3大ジェスチャーである。この時の私にも少し恥じらいが残っていた。
Kaztake-42-music – A hundred birds / SUIKA / D.I.T.A.
次のタケウチカズタケは初めて聴いたが、衝撃であった。キーボードひとつでここまで出来るのか、と。この頃には自然と手が突き上がっていた。
立て続けに来た。HIFANAと鎮座DOPENESSのコラボ。実はHIFANAは高校の時に聴いたことがあった。まさかこんな形で再会するなんて思ってもみなかった。相変わらず最高に格好良かった。サンプリングだけでよくもまあ。
それに加え、鎮座DOPENESSの脱力した感じが浮遊感があって良かった。酒も回って良い感じ。ゆらゆらと、「ふー」「いえー」と奇声をあげていた。
SOIL&PIMP SESSIONSはやはり一番盛り上がった。情熱的なのに、調和している。激しく、美しい。釘付けになった。
SOIL&PIMP SESSIONS@Victor Entertainment
拡声器を使った独特のボーカルは、何言ってるか全くわからないが、格好良い。
震え上がった私は、思わず体をくねらせ、手を高く上げ、奇声をあげていた。変態フレディー・マーキュリーの誕生である。夜道にいたら間違いなくPOLICE&HENTAI SESSIONSだ。でも、そんな「見てくれ」なんかどうでも良くなるほど陶酔していた。
KYO SAKURAI / 櫻井響 - PART2STYLE WEB
ノリノリの会場をイラつかせる妙技を見せた。ねちっこい、しつこい、大トリを前に腹が立った。要注意人物。
ちなみに会場内には演奏の終わったアーティスト達がうろついており、気軽に話したり、写真を撮ったりすることができる。会えるアイドルならぬ、会えるジャズマンといったところか。実際はおっさんばかりだが。ステージを降りるとオーラを強制的に剥奪されるのか、と思うぐらい身近に感じる。
出演者と同じ所で同じ音楽を聴いて楽しむ。このアットホーム感、とても良い。
cro-magnon Orchestraが締めくくった。
文句なしに豪華。歓声。手拍子。響きわたる音色。鳥肌が止まらなかった。会場の一体感も素晴らしく、私のボキャブラリーでは表すことができない。
もっと続け!永遠にやれ!と傲慢に願ったが、イベントは終わった・・・。
クラブ素人が変態フレディー・マーキュリーになるほど心ゆさぶられる最高のイベントだった。来年も必ず行きたい。
【後記】
鈴木奈々並みの感想になっていることに気づく。音楽のレビューって難しい。上手くなりたい。